産業廃棄物収集運搬業の許可申請における行政書士報酬は?群馬県の平均も解説

 

産業廃棄物収集運搬業の許可申請は、事業を始める上で欠かせない重要な手続きの一つです。しかし、その申請手続きは専門的で煩雑なため、行政書士に依頼する事業者も少なくありません。この記事では、群馬県における行政書士の報酬の平均、また行政書士を利用しない場合の費用について解説します。


群馬県の行政書士報酬の平均

群馬県の平均として、産業廃棄物収集運搬業(積替え保管を除く)の許可申請にかかる行政書士の報酬は 10万円程度です。(当事務所調査)
どの行政書士も大きな差異はないですが、対応エリア等によって差が生じているようです。

 


報酬金額以外で差がつくポイント

・前金によるリスク

産業廃棄物収集運搬は申請から許可まで1~2か月かかることが一般的であり、さらに必ず許可が出るとは限りません。そのため受諾して申請したはいいけど成果がでる(報酬を得られる)まで時間がかかる、もしくはゼロになってしまうのは事実です。

それゆえにそのリスクをお客様から前金をいただくことによってお客様に分散させている行政書士も少なくありません。前金が必要かどうかも行政書士選びにおける大きなポイントです。

 

申請手数料以外の経費の扱い

申請には必ず都道府県に支払う手数料が必要になりますが、それ以外にも郵送費等の経費が発生します。細かい金額ですが最終的には意外と大きな金額になります。行政書士によっては別で請求となる場合があるため、許可が下りたはいいけど、聞いていた報酬額よりちょっと高い・・・となるのはこのケースかもしれません。

例:

郵送や返送用の通信費 レターパックプラス600円×3通

住民票などの書類 300円×3通 (実際にはもう少し高くなります。)

 

・郵送対応によるコスト削減

多くの都道府県では、申請を郵送で対応しています。このため、直接窓口に出向く旅費交通費が発生しないことが一般的です。ただし、一部の行政書士が旅費交通費を報酬に含めている場合もあります。そのような業者は、郵送での対応にもかかわらず割高に見える場合があるので、見積もり時には明細を確認することが重要です。


自分で申請する場合の費用と注意点

行政書士に頼まずに自分で申請を行う場合、次のような費用が発生します:

  1. 都道府県への手数料:行政書士に依頼する場合も発生します。

    • 新規許可申請:81,000円
    • 更新許可申請:73,000円
    • 変更届:0円(車両追加などの軽微な変更は手数料がありません!行政書士に依頼する場合は請求されないように注意。
  2. 郵送費用:
    書類の郵送には、簡易書留やレターパックの使用が推奨されるため、 申請片道500円~1,000円程度 の費用がかかります。許可証の返送用等にも必要なため1通以上必要となります。書類の修正や追加で郵送する必要が発生した場合はその度に追加となります。

  3. 時間的コスト:
    許可申請には多くの書類を準備し、都道府県ごとのルールを理解する必要があります。慣れない場合は数週間以上の時間がかかってしまうこともあります。

自力申請のメリット:

 行政書士報酬を節約できる

 一度やってしまえば、次に他の県へ申請するときにグッとやりやすくなる

 更新などでもコストが抑えられる

 

デメリット:

 手続きのミスや不備が発生するリスクが高まる

 追加で修正や再提出を求められることがある(許可まで時間がかかる大きな要因)

 書類を集めるために市役所や税務署に出向く必要があり大変。(ここでも費用が発生)

 


費用面での行政書士の選び方

・自身が申請したい都道府県への申請が何円になるのか?

 ※申請先によって料金が変わる場合があるため

・前金が必要かどうか?

・申請手数料以外の経費が含まれているか?

・無駄な交通費が含まれていないか?

 


結論:行政書士を利用する価値

行政書士の利用は初期コストがかかるものの、手続きの正確性や迅速な対応が期待できます。手間を省きたい、時間を節約したいという方には特におすすめです。一方で、手続きに時間を割く余裕がある場合や、コスト削減を優先したい場合は、自力での申請も選択肢に入ります。

依頼する際には複数の事務所から見積もりを取り、料金の内訳やサービス内容を比較することを忘れないようにしましょう。何度かやり取りすることになるため、人柄も重要!


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